イシダイ・イシガキダイ・マクブ(シロクラベラ)・タマン・ハタ系──。
いわゆる「高級魚」は、お金と時間に余裕のあるベテランだけが楽しめる釣りだと思っていませんか?
近所の堤防を歩いていると、
- 総額うん十万円はしそうなゴツいタックル一式
- ウニ・カニ・タコなどの高級エサ
で石物やハタ、沖縄ならマクブなどを狙っている釣り人をよく見かけます。
わたしも長いあいだ、
高級魚狙いは「勝ち組の釣り人」か、「釣りに人生を賭ける人」だけの世界
だと思い込んでいて、ずっと素通りしてきました。
ところが、ちょっとした発想の転換とエサ選びで、意外なほどあっさり高級魚を釣る方法が見えてきました。
しかも使うエサは、スーパーで安価に買える冷凍ムキアサリ。道具も特別なものは必要ありません。
この記事では、
- わたしが高級魚を遠い存在だと思っていた理由
- そこから「貝系エサ」に辿り着いた経緯
- 殻付きアサリ・冷凍ムール貝・冷凍ムキアサリの比較検証
- なぜ「冷凍ムキアサリ」がコスパ最強の結論になったのか
を、コンセプトと検証ストーリーにフォーカスして解説します。
高級魚は「勝ち組の釣り人」だけのものだと思っていた
休日に堤防を歩いていると、こんな光景をよく目にします。
- 太くて重そうな専用ロッドと大型リール
- 高価そうなクーラーや三脚、専用ギャフ
- ウニ・カニ・タコなどの高級エサ
ターゲットは、
- イシダイ・イシガキダイなどの石物
- 各種ハタ
- 沖縄ならシロクラベラ(マクブ)やタマン など
いわゆる「高級魚」と呼ばれる魚たちです。
この光景を見ているうちに、
- 高級魚を本気で狙うには、装備にもエサにもお金がかかる
- 釣り場に通い倒すための時間的余裕も必要
- 自分のように「在宅ワークの隙間で近所に行く程度」では無理
と決めつけてしまい、
高級魚の世界は、自分とは別の世界の人たちの遊び
だと勝手に線を引いていました。
きっかけは「釣れないルアー釣り」と、たまたま捕まえたカニ
近所縛りのルアー釣りで、ボウズ続きの日々
もともとわたしは、朝まづめ・夕まづめに近所の堤防や水路へ行き、ルアーで回遊系の魚を狙う釣りをしていました。
- 在宅ワークの合間の短時間釣行
- 遠征はほぼせず、行動範囲は家の近くのポイントだけ
というスタイルだったため、
- そのタイミングで魚が回遊していなければ何も起きない
- 数時間しゃくってもノーバイト、という日が当たり前
という状況が何年も続き、釣りへの情熱もどんどん薄れていきました。

たまたま捕まえたカニから、エサ釣りのポテンシャルに気づく
そんなある日、足元を歩いていたカニがふと目に入りました。
試しにそのカニを捕まえて、ジグヘッドに付けて堤防際に落としてみると──
すぐに良型の魚がヒット。
この一発で、
- 「足元に思った以上に魚がついていること」
- 「エサを変えるだけで世界が変わること」
を痛感しました。
しばらくはカニをメインエサにしていましたが、すぐに現実的な問題にぶつかります。
- カニを捕まえるのに時間と手間がかかる
- 釣具屋で買うと1匹80〜100円とそれなりの値段
- 短時間釣行との相性が悪く、コスパもタイパもよくない
そこで、
「もっと安くて、準備に時間がかからない“貝か何か”はないか?」
と考えるようになりました。
YouTube「Barasista[バラシスタ]」さんの動画との出会い
牡蠣・カラス貝で高級魚を量産する「かぶせ釣り」
そんなときにたまたま見つけたのが、広島を拠点に活動している
Barasista[バラシスタ]さんのYouTube動画です。
バラシスタさんは、牡蠣やカラス貝といった貝系エサを使う「かぶせ釣り」で、
- 石鯛
- イシガキダイ
- 真鯛
といった高級魚を、堤防からバンバン釣り上げていました。
「かぶせ釣り」の仕掛けは驚くほどシンプルで、
糸 + 針 + エサ(貝)
※貝そのものの重さで沈めるノーシンカー
という、ミニマルな構成です。
高級魚=高価なタックル+高級エサという思い込みが、
この動画を見て一気に揺らぎました。
「沖縄でも貝エサで再現できるのでは?」という仮説
動画を見ながら、こんなことを考えました。
- 「沖縄で、広島のように牡蠣やカラス貝を大量に使うのは難しい」
- でも、貝を食べている高級魚がいるのは同じ
- ならば、別の“貝系エサ”でもパターンを再現できるのでは?
こうして、
「スーパーで手に入る貝系のエサで、高級魚を釣るパターンは作れないか?」
というテーマで、検証釣りを始めることにしました。
スーパーで買える貝系エサ3種類を比較検証
ここからは、実際にスーパーで購入して試した3種類の貝系エサの結果をまとめます。
コンセプトはシンプルです。
なるべく安くて入手しやすい貝系エサで、
高級魚を狙える「再現性のあるパターン」を見つける。
① 殻付きアサリ(300g / 約450円):エサ持ち最悪で即ボツ
最初に試したのは、スーパーでよく見かける殻付きのアサリです。
- 殻から身を取り出してジグヘッドに刺し、
- 堤防際に沈めて、なんちゃってかぶせ釣りをしてみました。
結果は散々でした。
- 魚の反応はほぼゼロ
- 身が柔らかすぎて、エサ持ちが極端に悪い
- 魚が触らなくても、振動や着水だけですぐ針から外れてしまう
エサが持たないので、釣りそのものが成立しないレベルです。
コスト以前に、殻付きアサリは今回のコンセプトから真っ先に脱落しました。
② 冷凍ムール貝(500g / 約1,000円):釣れるが再現性に難あり
次に試したのは、スーパーで売られていた殻なしの冷凍ムール貝(500g / 約1,000円)です。
実際に使ってみると、
- 解凍してジグヘッドに付けて落とすと、すぐ魚の反応が出る
- 実際に数匹は釣り上げることができ、「エサとしてのポテンシャル」は高い
という手応えがありました。
しかし、問題は扱いやすさと再現性です。
- 解凍すると身がすぐボロボロになってしまう
- 遠投すると、キャスト〜着水の衝撃でエサが外れやすい
- 針持ちが安定せず、毎回同じように釣るパターンを作りづらい
さらに、殻付きのムール貝になると、
- 500gで約1,300円と値段が高い
- 1袋あたりの個数も少なくなり、1個あたりの単価が高い
というコスパの問題も見えてきました。
「たしかに釣れるけれど、
安くて・簡単で・再現性が高い“日常の釣り”」というコンセプトからは外れる。
という結論になり、ムール貝は候補から外しました。
③ 冷凍ムキアサリ(350g / 約300〜400円):コスパ・エサ持ち・釣果すべて◎
最後に試したのが、スーパーでよく売られている冷凍ムキアサリ(殻なし)です。
- 350gで300〜400円程度
- 2〜3時間の釣行でちょうど1袋を使い切るくらいの量
という、価格・量ともにちょうどいい商品です。
実際に使ってみると、ムール貝との違いはすぐにわかりました。
- 解凍後も身がしっかりしていてエサ持ちが良い
- 遠投や着水でも針から外れにくい
- 魚のアタリが出るまで、ちゃんと針に残ってくれる
そして、肝心の釣果はというと──
- ほぼ毎投のように魚からの反応
- 最初はカワハギ・ベラ・ハタなどの小〜中型魚が連発
- 釣りを続けるうちに、30cmクラスのタイ系やフエフキ系もヒットし始める
さらに、ポイントをリーフ(岩礁帯)から堤防のテトラポットに変えたところ、
- 高級魚のイシガキダイがヒット
- その後もイシガキダイが何度も連発
- ついには、沖縄三大高級魚のシロクラベラ(マクブ)
- さらにタマンやブダイも次々と釣れるようになる
という結果になりました。


この釣りを何度も繰り返しても、同じように高級魚が混ざってくることから、
「冷凍ムキアサリは、安定して高級魚を引き出せる“再現性のあるエサ”」
だと確信しました。
検証の結論:身近で安く手に入る「貝系エサ」の最適解は冷凍ムキアサリ
ここまでの検証結果を整理すると、こうなります。
- 殻付きアサリ
- 安いがエサ持ちが悪すぎて、そもそも釣りが成立しない
- 冷凍ムール貝
- 釣れるポテンシャルはあるが、身が崩れやすく再現性に欠ける
- 殻付きは高価で、1匹あたりのコスパも悪い
- 冷凍ムキアサリ
- 350g 300〜400円程度で入手しやすい
- エサ持ち良好、遠投・着水でも外れにくい
- 小物〜30cm級〜高級魚まで、魚種多彩に安定して釣れる
この比較から、
「身近で手に入る貝系エサの最適解は、冷凍ムキアサリ」
という結論に至りました。
冷凍ムキアサリは、
- スーパーでいつでも買える
- 値段が安く、1袋で十分遊べる
- さまざまな魚種が釣れ、その中に高級魚もしっかり混ざる
という意味で、まさに
「高級魚をあっさり釣るための、コスパ最強エサ」
と言って良い存在です。

まとめ:先入観を捨てると、高級魚釣りは一気に近くなる
この記事では、
- 高級魚=お金と時間がかかる「別世界の釣り」という思い込み
- 釣れないルアー釣りから、足元のエサ釣りへ視点を変えた経緯
- YouTubeのかぶせ釣りから得たヒント
- 殻付きアサリ・冷凍ムール・冷凍ムキアサリの比較検証
- 冷凍ムキアサリが「コスパ最強エサ」という結論に至るまで
を、コンセプトと検証という切り口で整理しました。
高級魚釣りのハードルを上げていたのは、
道具でもお金でもなく、自分の中の先入観だったのかもしれません。
- 手持ちのルアータックル
- スーパーの冷凍ムキアサリ
この2つがあれば、近所の堤防からでも高級魚を狙える現実的な方法が見えてきます。
続く記事では、ムキアサリに最適なタックル・仕掛けを徹底解説します。
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