冷凍ムキアサリの強みは、
- 安くて手に入りやすい
- エサ持ちがよく、高級魚も混ざって釣れる
- 手持ちのルアータックルで再現できる
という点です。
ただし、「どう刺すか」「どこに落とすか」「どう待つか」で釣果は大きく変わります。
この記事では、
- 冷凍ムキアサリの具体的な付け方
- 堤防とテトラポット、それぞれのポイント選び
- 実際の投入〜アタリの取り方〜根掛かり回避のコツ
までを、実践手順ベースで解説します。
冷凍ムキアサリの扱い方:解凍〜現場での運用
解凍方法の基本
- 前日夜に冷蔵庫でゆっくり解凍するのが基本
- 当日の車内やバケツでの完全解凍は、 身がダレて「ボロボロ問題」が出やすい
おすすめは、
- 釣行開始時は半解凍〜やや硬い状態からスタート
- 使う分だけ小さいタッパーに移し、 残りはクーラーボックスで保冷
という「小出し運用」です。
2〜3時間釣行での使用量の目安
- 350gパック1袋で、2〜3時間の釣りがちょうど消費し切れるくらい
- 手返し良く打ち直すスタイルだと、 1キャスト=1粒消費くらいのイメージになります。
冷凍ムキアサリの基本の刺し方:3ステップでエサ持ち+掛かりを両立
冷凍ムキアサリの刺し方のポイントは、
「魚が最初に狙う“ワタの部分”に針先を持ってくること」
です。
基本の刺し方(推奨)3ステップ
- 水管の横から針を刺す
- 身の外側、比較的しっかりしている部分から針を刺します。
- ベロ(足)の部分に針を通す
- ここが筋肉質で、エサ持ちに大きく影響する部分です。
- 針先がワタ(内臓)の部分に来るように調整
- 最終的に、針先がワタの中 or すぐ近くに位置するように微調整します。
魚はワタの部分を真っ先に噛みに来ることが多いため、
ここに針先を置くことで、フッキング率が大きく上がります。
シチュエーション別の刺し方アレンジ
手返し重視の刺し方(近距離・足元メイン)
- 足元に落とすだけの堤防釣りでは、
- 刺し直しのスピードを優先して、 「水管〜ベロを貫通→最後にワタへ針先を寄せる」くらいのラフな刺し方でもOK。
- 多少ズレても、 魚が多い場所ならアタリはすぐ出るので、深追いせずどんどん打ち替えます。

遠投気味で使うときの刺し方(テトラ〜15〜20m)
- テトラ帯で15〜20m投げるときは、
- 2〜3点でしっかり刺すイメージにします。
- 目安としては、
- 1点目:水管横
- 2点目:ベロ
- 3点目:ワタに針先を埋める
- こうすることで、 キャスト時&着水時の衝撃でもエサが外れにくい刺し方になります。

ポイント選び:貝が付いている場所=高級魚の食卓
貝系エサで高級魚を狙ううえで、最も大事なのはポイント選びです。
狙うべき場所はシンプルで、
「貝とフジツボがびっしり付いている場所」
です。
堤防で見るべきポイント
- 垂直な壁面に、 黒くびっしり貼り付いているような貝・フジツボ帯
- 満潮〜干潮の間で、 水面近くに「黒い帯」のように見えるラインが狙い目
このライン付近に、
イシガキダイ・カワハギ・ベラ・フエフキ・ハタなどが日常的に餌を食べに来ています。
テトラポットで見るべきポイント

- テトラの水面付近〜水中に、 貝・フジツボが付着している面
- 水中にテトラがどこまで張り出しているかは、
- 事前にGoogleマップの航空写真
- 現場での波の当たり方 などを見てイメージしておくと安全です。

テトラ帯では、
- 「テトラが一番沖に張り出しているラインの奥」
- 「テトラの切れ目・スリットになっているところ」
など、変化のある場所が特に有望です。
堤防からの狙い方:足元メインで「落として待つ」
まずは、最もシンプルな堤防の足元狙いから。
基本手順
- 冷凍ムキアサリを刺した仕掛けを、堤防の真下にそっと落とす
- 底まで沈めて、一度しっかり着底を確認
- 着底後、リールを数回巻いて底から少しだけ浮かせる
- そのタナで竿先にテンションを掛けて待つ
ポイント
- 竿先は軽く曲がる程度のテンションを保ち、 「フワッ」「コツッ」という小さな変化を拾います。
- 堤防の壁際をなめるように、 1〜2mおきに位置を変えながら探ると、魚のついている場所が見えてきます。
時々、水中を覗くと、
ターゲットのシルエットが見えることもあります。
- 見えている魚に対しては、 落とす位置・タナを微妙に変えながら反応を探る
- ガチャガチャしすぎると警戒されるので、 一度落としたら静かに待つ時間も作ると良いです。
テトラポットからの狙い方:15〜20mラインを「通す」意識
テトラ帯では、以下の考え方が重要です。
「遠くに投げる釣り」ではなく、
「テトラの切れ目を通す釣り」
基本手順
- 岸から15〜20m前後を狙って軽くキャスト
- 仕掛けが沈んでいく途中を感じながら、着底直前でベールを返す
- 竿先でラインテンションを取り、着底を明確に感じる
- そこからは、波の力で仕掛けが手前のテトラ側に寄ってくるのを待つ
- イメージとしては、テトラの「切れ目」に仕掛けを乗せてくる感じ
- ラインがたるまないよう、 竿先とリールで常にテンションを調整する
- 一定時間待ってもアタリがなければ、 根掛かりする前にゆっくり回収→投げ直し
アタリの出方と合わせ方
- イシガキダイ系: 竿先が「フワフワ」「コンコン」と小刻みに動くことが多い → テンションを保ったまま様子を見て、 食い込んだタイミングでグッと聞き合わせ→本合わせ
- フエフキ・ハタ系: 「コツッ」のあと、一気に竿先が入り込むことも多い → 最初のコツで構え、入り込む瞬間に一気に合わせる
- マクブ:いわゆる「向こう合わせ」。食った瞬間、一気に根やテトラに向けて走るので、慌てずにいなして顔をこちらに向けるようにする
いずれにしても、
竿先にテンションを掛け続けていないと、
微妙な前アタリを拾えず、エサだけ取られやすくなります。
根掛かり回避と対処法:焦って引っ張らない
この釣りは「根周り×貝エサ」なので、根掛かりとは付き合っていく釣り方です。
ただし、対処を知っているかどうかでロスト率は大きく変わります。
回避の基本
- 着底後は長く置きすぎない
- 仕掛けが動かずに底にとどまり続けると、 テトラや岩の隙間にオモリが入り込みやすくなります。
- 「エサ取られたかも?」と感じたら、 すぐに回収する
- エサなしで放置すると、根掛かりリスクだけが上がります。
根掛かりしたときの手順
- すぐに全力で引っ張らない
- 一気に引くと、針やオモリが 障害物の奥に食い込み、完全ロックしがちです。
- 一度ラインテンションを抜いて、しばらく放置
- 潮や波の揺れで、自然に外れることがあります。
- それでも外れない場合は、 竿先をいろいろな角度・方向に小刻みに動かす
- 完全にロックしていると判断したら、 潔くラインを切って仕掛けを作り直す
事前に、
- ケプラー付きの針
- 予備のジグヘッド or 中通しオモリ
をいくつかセットにしておけば、
根掛かり後の復旧スピードが上がり、釣りのテンポを崩さずに済みます。
撒きエサ(コマセ)は必須ではない
わたしは、よっぽど魚っ気がない状況を除き、
基本的には撒きエサは使っていません。
- 冷凍ムキアサリ自体の集魚力があり、
- エサ取りとやり取りしているうちに、 徐々にターゲットが寄ってくるパターンが多いからです。
ただし、
- 短時間勝負で結果を出したいとき
- 潮が動かず、魚がなかなか寄ってこないとき
などは、軽く撒き餌さを使うのも一つの手です。
その場合も、撒き過ぎて小魚だらけにしないよう注意が必要です。
まとめ:冷凍ムキアサリは「落とし方」と「待ち方」で化ける
この記事では、
- 冷凍ムキアサリの解凍と現場での扱い方
- 基本の刺し方と、手返し重視・遠投重視のアレンジ
- 堤防・テトラでのポイント選びの考え方
- 実際の投入〜アタリの取り方〜根掛かり回避の手順
を、実践目線でまとめました。
冷凍ムキアサリは、
- 刺し方
- 落とし方
- 待ち方
の3つを押さえるだけで、
「安い冷凍エサ」から「高級魚を連れてくるエサ」へと化けます。
パンダ Fishing Club 
