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あらゆる釣りに対応する、パックロッドの選び方:マイセット4本を紹介

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「これからパックロッドの時代が来る!」となんとなく思っている今日この頃。。。

理由はシンプルで、旅先での釣り、バイクでのふらっと釣行、遠征、そして両手を空けて荷物を運びたい荒磯歩き。移動や携行に制約があるシーンほどパックロッドが活躍します。

こうした需要の広がりを受けて、各メーカーの開発競争も激化しています。かつては「携行性と引き換えに性能を妥協するもの」だったパックロッドが、今や2ピースロッドと遜色ないレベルまで仕上がってきています。携行性を取るか性能を取るか、という二択自体が実はもう古くなりつつあるんです。

かくいう私も、最初は1本の万能ロッドで済ませようとしていました。私は5年前からパックロッドを使い始めましたが、実釣を重ねていくと、1本のロッドでは対応しきれない場面が思っている以上に多いことに気づきました。結局、対象魚や釣行スタイル・釣り場に応じて買い足しを重ね合計8本を検証した結果、最終的に4本のパックロッドに絞り込みました。今回は、その試行錯誤の末に辿り着いた「あらゆる釣りに対応するための4本」を、選び方と一緒にお伝えします。

パックロッドの強みを、マイセットで活かす

パックロッドの一番の強みは、携行性です。当たり前のようですが、この強みは「1本だけ」で使っているとフルに発揮されません。

実際、対象魚が変わればパワー不足やパワー過多が気になり、釣り場が変われば長さが合わない。堤防では丁度よくても、荒磯や地形が変わるポイントでは急に扱いづらくなる。おまけに、急な状況変化に備えてもう1本を横に置いておきたい時や、2本出しでチャンスを広げたい時にも、手元に1本しかないと対応できません。

でも、ここで気づきました。パックロッドは携行性に優れているからこそ、何本持ち歩いても苦にならない道具です。1本の万能ロッドを追い求めるより、対象魚や釣行スタイル・釣り場ごとに使い分けた方が、パックロッドという道具の強みを最大限に活かせる。そう考え、自分の釣りのスタイルにピッタリと適合するパックロッドの組み合わせを模索し始めました。

そうやって「この釣りには、この1本」を積み重ねていった結果が、今回紹介するマイセット4本です。

筆者のマイセット、4本を紹介

① DAIWA ルアーニストモバイル 96MH-4

DAIWA ルアーニストモバイル 96MH-4 実機写真

全長 2.90m
継数 4本
仕舞寸法 78cm
自重 205g
適合ルアーウェイト 10〜40g
適合ライン(ナイロン) 8〜16lb.
付属ケース 薄生地のソフトケース

この竿の適性

  • ルアー:★★★★☆
  • エギング:☆☆☆☆☆(不向き)
  • ウキ釣り:★☆☆☆☆
  • ライトブッコミ(〜20g):★★★☆☆
  • ブッコミ(20g〜):★★★★★
  • カヤック/SUP釣り:☆☆☆☆☆(不向き)

以前は「パックロッド=非力」というイメージが先にあり、最初の1本は強さを重視して選びました。実際、タマンやガーラなど中型以上をブッコミで狙う場面では今も一番頼りになる相ぼうです。ただ、硬さがある分エギの操作やイカのアタリは掴みづらく、エギングには不向き。近所の堤防でのライトブッコミの釣りでもオーバースペックに感じる場面もあり、何より仕舞寸法78cmはバイクのメットインやスーツケースに収まらないのがネックでした。全長2.90mという長さは、足場が限られるカヤックやSUPの艇上では取り回しづらく、この釣りにはまったく向いていません。ただブッコミ釣りなど、堤防や荒磯から置き竿で本格的に大物を狙う時には重宝しています。

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② SHIMANO スコーピオン 2602R-5

SHIMANO スコーピオン 2602R-5 実機写真

全長 6’0″ / 1.83m
継数 5本
仕舞寸法 44.1cm
自重 110g
適合ルアーウェイト 7〜20g
適合ジグウェイト MAX80g
適合ライン ナイロン 6〜14lb
付属ケース 厚生地(スポンジ入り)のソフトケース

この竿の適性

  • ルアー:★★★★☆
  • エギング:★★☆☆☆
  • ウキ釣り:★★☆☆☆
  • ライトブッコミ(〜20g):★★★★★
  • ブッコミ(20g〜):☆☆☆☆☆(不向き)
  • カヤック/SUP釣り:★★★★★

1本目のルアーニストモバイルは頼りになる反面、もっと気軽に持ち運べるロッドが欲しくなりました。とはいえ、良型の魚を獲れるパワーは妥協したくなかったので、信頼できるメーカーのシリーズから選んだのがこのスコーピオンです。結果的に現在最も使用頻度が高いロッドになっていて、ライトブッコミで40cmオーバーの石垣鯛やマクブを獲れているので、パワー面でも申し分ありません。仕舞寸法44.1cmは4本の中でも最強の携行性で、全長1.83mという短さも取り回しの良さというメリットがあります。ライトブッコミでは手返しの速さや、餌を付ける動作がスムーズにいくことが釣果を左右するので、このロッドが最も扱いやすいと感じています。ただしその分リーチが足りず、エギングや釣り座が高い場所からの釣りには不向きです。逆に、艇上のスペースが限られるカヤックやSUP釣りでは、この短さと取り回しの良さが最大の武器になります。

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③ DAIWA エメラルダス 84ML-5・N

DAIWA エメラルダス 84ML-5・N 実機写真

全長 2.49m
継数 5本
仕舞寸法 60cm
自重 95g
適合ウェイト エギ 1.8-3.5号
適合ライン PE 0.4〜1.0号
付属ケース セミハードケース

この竿の適性

  • ルアー:★★★☆☆
  • エギング:★★★★★
  • ウキ釣り:☆☆☆☆☆(不向き)
  • ライトブッコミ(〜20g):★★☆☆☆
  • ブッコミ(20g〜):☆☆☆☆☆(不向き)
  • カヤック/SUP釣り:★★☆☆☆

スコーピオンではエギングの操作性に物足りなさを感じ、エギング専用機として購入しました。筆者が実際に使っているのはMXシリーズで、エギングシーズン前の導入だったため、まだイカでの実釣実績はありません。ただ、エギの操作感やロッドのしなやかさは別格です。このMXシリーズは人気が高く、現在在庫切れが続いている状況です。そのため、この記事では現在購入可能な上位モデル・STシリーズを紹介します。STはMXよりワンランク上の素材を使っており高価ですが、「一生モノの1本」として検討する価値は十分にあります。エギング専用モデルは普通のルアー釣りにも使えなくはないですが、良型がヒットした際のパワー不足は否めません。カヤックやSUPでもエギング用として持ち出すことはありますが、エギング専用設計ゆえに他の釣りには使い回しづらく、艇上での万能性という点では評価は控えめです。

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④ Abu Garcia ズームサファリ 705ML

Abu Garcia ズームサファリ 705ML 実機写真

全長 7’0″ / 2.13m
継数 5本
仕舞寸法 49.4cm
自重 144g
適合ルアーウェイト 3〜20g
適合ライン 4〜10lb
付属ケース 厚生地のソフトケース

この竿の適性

  • ルアー:★★★★★
  • エギング:★★★☆☆
  • ウキ釣り:★★☆☆☆
  • ライトブッコミ(〜20g):★★★★★
  • ブッコミ(20g〜):★★☆☆☆
  • カヤック/SUP釣り:★★★★☆

ルアーとライトブッコミでは主力として活躍しつつ、他の釣りジャンルも平均的にこなせる、まさにオールラウンダー。全ジャンルの釣りを補完してくれるので、すべての釣行に持って行くサブロッドとしても重宝しています。仕舞寸法49.4cmはスコーピオンに匹敵する携行性で、全長213cmという長さも身長165cmの筆者にはベストマッチ。玄人感のあるクラシックなデザインも気に入っているポイントです。「パックロッドを1本だけ運用したい」という人や初めてパックロッドを購入するという方には、まずおすすめしたい1本です。カヤックやSUPでも、コンパクトさと長さのバランスの良さでかなり扱いやすく、スコーピオンほどのピンポイントな強さはないものの、艇上での汎用性なら十分な星4評価です。

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バイク・旅行でのマイセットを考える

バイクや旅行での携行性を重視するなら、この観点での比較が一番参考になるはずです。実際に筆者のマイセット4本すべてを、最新型PCX125のメットイン(奥行き約70cm)と、Mサイズのスーツケースで試してみました。

バイクメットイン:PCX(70cm)

ロッド 仕舞寸法 結果
ルアーニストモバイル 78cm ×
スコーピオン 2602R-5 44.1cm
エメラルダス 84ML-5・N 60cm △(付属のセミハードケース収納時は変形する)
ズームサファリ 705ML 49.4cm

スーツケース:Mサイズ(68×48×28cm)

ロッド 仕舞寸法 結果
ルアーニストモバイル 78cm △(工夫次第)
スコーピオン 2602R-5 44.1cm ◎(占有しない)
エメラルダス 84ML-5・N 60cm
ズームサファリ 705ML 49.4cm ◎(占有しない)

凡例:◎占有しない/○収納できる/△工夫次第/×収納不可

仕舞寸法78cmのルアーニストモバイルは、メットインの奥行き70cmを超えているため物理的に入らず、Mスーツケースもセミハードケースのままでは厳しいのが正直なところです。ソフトケースに入れ替えて対角線を使えば入る場合もありますが、スーツケースの内寸や他の荷物量次第で確実性は低め。旅行や長期遠征でどうしても頼りたいロッドではあるものの、携行性の面では一番気を遣う1本です。

一方、スコーピオンとズームサファリはPCXのメットインにもすんなり収まり、スーツケースでも他の荷物のスペースをほぼ圧迫しません。バイクでのふらっと釣行や、荷物を切り詰めたい旅先でのマイセットを組むなら、この2本が圧倒的に扱いやすいという結果になりました。

エメラルダスは仕舞寸法自体は60cmと悪くないのですが、付属のセミハードケースがネックです。メットインの奥行き70cmに対してケースの厚みや形状が影響し、収納時に変形してしまうため、竿単体をソフトケースに移すなど一工夫が必要です。スーツケースには問題なく収まります。

結論としては、「バイク釣行や身軽な旅行を最優先したマイセットを組むなら、スコーピオンかズームサファリの2択」というのが、実際に試してみての実感です。

自分だけのマイセットを見つけるために

ここまで筆者のマイセットとして4本を紹介してきましたが、正直なところ「このセットが正解」というのは存在しないと思っています。対象魚も、釣り場も、移動手段も人によって違う以上、正解は人の数だけあります。

大事なのは、パックロッドという道具の強み(携行性の高さ)を活かして、自分にピッタリのセットを作り上げることです。旅先用、近所のライトブッコミ用、荒磯でのサブロッド用など、自分の釣りスタイルに合わせてマイセットを組んでいくことで、はじめてパックロッドの本当の価値が発揮されます。

この記事が、あなた自身のマイセットを見つけるための参考になれば幸いです。